この数年、支払いにおいて、大きな革新を目の当たりにしてきました。いわゆる「タップアンドゴー」のコンタクトレスカードの急速な普及、あるいは、テクノロジー関連巨大企業、AppleやGoogleによるモバイルウォレットの導入です。これまで小売店に課されていた支払いとしての現金の受け入れ義務の廃止提案を政府が発表するなど、キャッシュレス時代の到来を見越していち早く行動を起こしたデンマークのような国々も目にしてきました。世界全体で、消費者のために支払いを行うことが、従来よりも速く、簡単になりつつあります。シリコンバレーから聞こえてくるメッセージは明解です。FinTechは今、最も注目を集める資産です。そこで、B2B(企業間取引)の決済について考えたとき、現在、消費者の支払い分野を大改造しつつある技術革新のようなものが、B2B分野でも起こりつつあるのでしょうか?
旅行業界ほど、この大きな潮流に影響を受けている業界は今のところないでしょう。旅行サプライヤーへの支払いは、以前として手作業の処理と書面に大きく依存しており、一部にはFaxで手続きの確認を要求する企業すら存在します。サプライヤーの種類によって、複数のシステムを介して異なる支払い方法を使用する必要があります。それぞれが接続されていることは一切ありません。そして、こうした何千もの処理が完了したあとには、手作業での調整が待っているのです。手作業による支払い処理および調整のために無駄になっている時間と費用は、世界中の旅行業界で毎年15億米ドルを超えると見積もられています。
これは適切な方法とは言えません。そして、旅行関連企業はこれ以上待つ必要はないという良いニュースもあります。技術ソリューション自体は既に存在し、統合を経て、複数のシステムを融合させ、支払いと調整処理を自動化する一方、修正ミスや、非能率的な手作業による制約を取り除いてくれるのです。
それでは障壁は何でしょうか? 旅行業界の支払いは複雑で、旧式のテクノロジーや組み込み型の処理に頼っています。実際のところ、この複雑さを合理化したいという願いが、このeNett Internationalを構築する最初のきっかけとなりました。旅行業界はものごとを行うのにこれまで確立されてきた手段を覆すことに難色を示してきました。しかしながら、オンライン旅行代理店の隆盛とともに消費者の行動が変化したこと、そして、デジタル業界がこれまで以上にサプライヤーの売り方の変化を迫ったことから、世界中の旅行関連企業が支払い方法を見直すようになったのです。
旅行業界では今後10年以内に、この30年間私たちが見てきた変化よりも格段に大きな革命的変化がB2Bの支払いで生じると私は確信しています。B2Bの支払い革命は既に始まっており、当社のお客様がそれを活用するお手伝いができることを嬉しく思っています。
